地球にも家計にも優しい省エネを心がけよう
省エネとは
「省エネルギー」の略。石油や石炭、天然ガスなど限りあるエネルギー資源がなくなってしまうことを防ぐためエネルギーを効率よく使うことをいいます。
私たちのくらしに必要不可欠なエネルギー
近代からの文明と経済の発展を通して、暮らしは豊かになりました。明かりをつける。電車に乗る。スーパーで買いものをする。エネルギーはありとあらゆる場面で利用されています。私達を取り巻く豊かなくらしや社会はエネルギーを大量に消費することによって支えられているのです。
脱炭素社会を目指して 省エネへの取り組み
そして現代、エネルギー消費によるCO₂発生が地球環境に影響を及ぼす問題となり、カーボンニュートラルや脱炭素社会の構築が人類において最重要課題となりました。限りある資源を大切にすること、また地球温暖化を防ぐためにも、一人ひとりが問題意識を持ち、省エネを実行することが大切です。自分たちができることは小さなことでも、世界中で取り組めば、大きな効果が得られます。
家庭部門でのエネルギー消費量
家庭部門でのエネルギー消費量は「冷房」、「暖房」、「給湯」、「ちゅう房」、「家電機器の使用等の動力・照明他」の5つに分類することができます。エネルギー消費量は「動力・照明他」、「給湯」、「暖房」で85%以上を占めており、電力以外にも灯油、ガスの省エネも大きなポイントになるといえます。
エネルギー消費量の多い機器の使用からみなおしてみよう!
冷蔵庫
熱いものはさましてから保存しましょう
カレーなど温かいものをそのまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がり、冷やすのに余分なエネルギーが消費されてしまいます。
壁から適切な間隔で設置
冷蔵庫の周囲が壁などに接していると効率よく放熱できません。冷蔵庫の周囲は5㎝以上の間隔を開けましょう。
テレビ
省エネモードを活用しましょう
①明るさセンサー
部屋の明るさに合わせて画面の明るさを自動調整、無駄に消費する電力を減らします。
②無信号電源OFF機能
一定期間信号がないと自動的に電源をオフします。
③無操作電源オフ機能
一定時間操作をしないと自動的に電源をオフします。
部屋の明るさに合わせて画面の明るさを自動調整、無駄に消費する電力を減らします。
②無信号電源OFF機能
一定期間信号がないと自動的に電源をオフします。
③無操作電源オフ機能
一定時間操作をしないと自動的に電源をオフします。
消すときは主電源をオフに
リモコン待ち状態でも電力を消費しています。併せてレコーダーも消すときは主電源をオフにすれば待機消費電力を抑えることができます。また時刻表示等をオフにする設定にすると省エネにつながります。
エアコン
フィルターの掃除をこまめに(2週間に一度)
フィルターが目詰まりしていると無駄な電気を使います。
カーテンで窓からの熱の出入りを防ごう
外出時は昼間でもカーテンを閉めると効果的。
扇風機を併用する
扇風機を併用すればさらに効果的に。夏はカラダに風が当たると涼しく感じ、冬は暖まった空気を循環させます。
室外機の周りに物を置かない
室外機の吹き出し口に物を置くと冷暖房の効果が下がります。風通しのいいところに設置し、周囲は整理整頓しましょう。
ガス給湯器
ー お風呂では ー
必ずフタをしましょう
フタをしないと浴槽にためたお湯からどんどん熱が逃げます。
使用しない時はリモコンのスイッチを切りましょう
ー 台所では ー
洗い物はため洗いをしましょう
お湯を出しっぱなしにして洗い物をするのはエネルギーの無駄。洗う前に食器を水につけておいたり、汚れをふき取っておいたりすると使うお湯の量が少なく済みます。
お湯をわかすときは水からでなく給湯器のお湯からわかそう
給湯器はエネルギー効率の高い機器です。水からお湯を沸かすより、給湯器のお湯をガスコンロで沸かした方が省エネです。
ガス・石油ファンヒーター
早めにスイッチオフにしよう
お出かけや就寝の直前までつけているのはもったいない。室温は急に下がりません。お出かけや寝る15分前に切るのがコツです。
フィルター掃除で効率アップ
ファンヒーターの性能をフル活用するにはフィルターのお手入れはかかせません。掃除機でホコリを吸い取ったり、ぬるま湯で洗ったりしてきれいにしましょう。※水洗いしたらしっかり乾かしましょう。
ガスコンロ
鍋の水滴をふき取ってからコンロに
底が濡れたままだと水を蒸発させるのに余分なエネルギーが必要になります。
平たい底がおすすめ
鍋ややかんは丸い底のものより平たい底の方が熱伝導率が良く省エネにつながります。
省エネ機器に買替もあり!
家電製品を始めとする近年のエネルギー消費機器は効率が大幅に向上しています。
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今どきの冷蔵庫は10年前と比べると約40%~47%の省エネ
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今どきの照明器具(電球型LEDランプ)は一般電球と比べると約80%の省エネ
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今どきのテレビは9年前と比べると約42%の省エネ
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今どきの省エネタイプのエアコンは10年前と比べると約17%の省エネ
買替の際のポイントにしたい「省エネルギーラベル」「統一省エネラベル」
家電などのエネルギー消費機器の効率を大きく向上させている要因に「トップランナー制度」というものがあります。家電製品や自動車などの機器の省エネルギー基準を、それぞれの機器において、現在商品化されている製品のうち最も優れている機器の性能以上にするというもので、エネルギー消費機器は29の機器が対象となっています。そのトップランナー基準を達成しているかどうかをわかりやすく表示するものが「省エネルギーラベル」(29機器のうち22機器が対象)さらに2006年からは省エネルギーラベルに加えて省エネ性能などの違いをよりわかりやすく情報提供するよう「省エネ統一ラベル」の表示などが始まりました。使用する人数や大きさ、機能が自分のライフスタイルにあったものを選ぶことにくわえて、省エネ性能の高いものを選べば、ただ使うだけで省エネになります。日々の生活を見直すことはもちろん買替を検討してみるのもいいかもしれません。一緒に省エネライフをはじめましょう!
引用:
資源エネルギー庁「エネルギー白書2021」エネルギー国内動向
省エネポータルサイト
環境省「みんなで節電アクション!」
経済産業省資源エネルギー庁「省エネ法に基づくラベリング制度の理解と活用」
資源エネルギー庁「エネルギー白書2021」エネルギー国内動向
省エネポータルサイト
環境省「みんなで節電アクション!」
経済産業省資源エネルギー庁「省エネ法に基づくラベリング制度の理解と活用」